人の熱放散システム~暑熱順化で暑さに負けない体つくり!~

・・・つづき

スタッフの飯塚です。前回の続きを。

 

汗は発汗すると蒸発して体から熱を奪い体温を下げます。

この状態を”有効発汗”といい、発汗によりうまく体温を下げれている状態です。

一方、周りの環境の影響で湿度が高いために汗が蒸発できず、

皮ふが濡れた状態になると体からの熱発散量が増えず、

汗をかいてもその汗が有効に作用せず、汗のかき損になってしまいます。

このように出た汗のうち蒸発しない分を“無効発汗”といいます。

汗が多量に出たときや、湿度が高くて汗の蒸発が妨げられると、

汗は皮膚面に溜まり、流れ落ちるだけになります。

無効発汗の状態で汗をかき続けていると、次第に汗の量が減ってきます。

この汗の減少は、次のような順序で起こります。

出た汗が蒸発しきれず、皮膚が汗で濡れた状態になると、

皮膚の表面、つまり表皮の最上層の角質層がだんだんふやけてきます。

           ↓

汗の出口(汗孔)は、表皮の角質が環状に取り巻いていますが、

その主成分のケラチン(蛋白質)がふやけるため、汗孔が次第に狭まり、塞がってしまう。

汗は次第に減少しついには発汗しなくなってしまう。

 

この現象は“発汗漸減”(はっかんぜんげん)といわれています。

発汗漸減は、無効発汗量 が多い時ほど顕著に起こるとされており、

発汗漸減には無駄な汗を減少させて体液を保持する目的があるようです。

無効発汗が起きた皮膚面は

乾いたタオルなどでよく拭って乾かしてあげれば、再び汗が出てくるようになります

なお、気温が高くても湿度が低ければ、汗は素早く蒸発するので、

無効発汗及び発汗漸減は起こりにくくなります。

 

身体の熱を下げる発汗は有効発汗です。

普段から運動などで汗腺を鍛えていると汗腺から発汗しやすくなります。

また、本格的に暑くなる前から発汗する程度の運動をや動作を行うことによって

暑熱耐性を会得できる(約10日位)ようです。

 

 

暑熱順化で暑さに負けない体つくり!

 

暑熱順化とは、暑熱ストレスに対する抵抗力(暑熱耐性)で、

暑熱環境に繰り返し曝露されたり、

そのような環境下で持久性のトレーニングを繰り返すことによって

徐々に高めることができます。

このように暑さに身体が適応することを“暑熱順化”(しょねつじゅんか)といいます。

暑熱順化には短期暑熱順化と長期暑熱順化があり

短期暑熱順化は発汗を促すトレーニング、環境、着衣などの条件で発現しますが、

長期暑熱順化は長期暑熱暴露により身体は発汗中枢活動性が低下し、

汗腺の感受性が低下する事で個々の汗腺の最大分泌能力も減退し、

結果として最大発汗量も減退します。

一方、能動汗腺数は多いため、

少ない汗でも濡れる皮膚面積 を大きくする事が出来ます。

また、皮膚血管拡張機能の亢進によって皮膚温を高く保っています。

これらにより非蒸散性熱放射(放射、伝導、対流)と汗の蒸発効率を高めることができ、

少量の 汗で効率よく熱放散ができるようです。

 

短期暑熱順化

 

季節の変わり目や運動により起きる。

暑熱順化は発汗を促すことと、環境温度の見直しによって起きる。

発汗を促すにはウォーキングやジョギング、自転車などの運動、

半身浴やサウナなど運動環境の湿度が低く無効発汗が起きにくいとより良いそうです。

また、有酸素運動が比較的有効であるが、

体調を見ながら発汗する程度の運動をすると良いです。

 

 

短期暑熱順化発現の条件

  • 環境条件(環境温、放射熱など)
  • 運動条件(強度や持続時間など)
  • 着衣条件(衣類の種類や着衣量など)

これらの条件が全て揃わなくても暑熱順化は発現することが確認されています。

日常生活に近い状態で

約10日間の暑熱暴露

(最高気温の期間平均:32.3℃、

日平均の期間平均27.4℃、

順化開始日の平均気温は26.5℃)した結果、

暑熱順化が発現したことを確認しているようです。

この事から、夏になると一過性の暑熱順化(季節順化)が起きるようです。

一方で冷涼環境に四六時中いること(約9日間)で暑熱順化の消失も見られます。

通常の生活ではあまり考えにくいですが、

時には発汗を促して汗腺を鍛えることが

短期暑熱順化を維持していくのには良いようです。

 

 

いかがだったでしょうか??今は夏真っ盛り。

暑熱順化を発現するには約10日間発汗を促す必要がありますので、

この時期は朝の涼しい時間帯に活動すると良いかもしれませんね。

夏の暑さに負けない体を作っていきましょうね。

 

 

くま鍼灸院で鍼灸治療を通して皆さんの体調を整えるお手伝いができるかもしれません。

不安なことやご心配がありましたら、ご相談ください\(^o^)/

暑い時期には気をつけたい熱中症

皆さんこんにちは、くま鍼灸院スタッフの飯塚です(^^ゞ

7月からとても暑い日が続いていましたが、ここの所、チュッと涼しくなってきましたね(^^;)。

ちょっと出遅れた感じがありますが、

今回は暑い時期には気をつけたい熱中症について調べてみました。

 

 

 

熱中症と言っても症状は軽症から重症まであり、重症の熱中症にかかると脳機能障害、場合によっては死亡することもある大変怖い症状です。

以下Wikipediaより引用致します。

 

 

熱中症(ねっちゅうしょう、heat stroke, sun strokeということが多い)とは、暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称である。

本質的には、脱水による体温上昇と、体温上昇に伴う臓器血流低下と多臓器不全で、

表面的な症状として主なものは、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗(または汗が出なくなる)などがある。

また、熱中症が原因で死亡する事もある。

特にIII度の熱中症において致死率は30%に至るという統計もあり、

発症した場合は程度によらず適切な措置を取る必要があるとされている。

また死亡しなかったとしても、特に重症例では脳機能障害や腎臓障害の後遺症を残す場合がある。

屋内・屋外を問わず高温や多湿等が原因となって起こり得る。

21 – 25℃あたりから要注意になるといわれている。

国立衛生研究所の資料によると、25℃あたりから患者が発生し(段階的に増え)、31℃を超えると急増する。

日射病とは違い、室内でも発症するケースが多い

。高温障害で、日常生活の中で起きる「非労作性熱中症」と、スポーツや仕事などの活動中に起きる「労作性熱中症」に大別することが出来る。

(Wikipediaより引用)

 

 

 

熱中症は表面的に見ても怖いですが、

表面の症状が回復しても脳や内臓に受けたダメージは簡単には回復しないようです。

熱中症になった後では身体へのダメージも大きいので、

できるかぎり熱中症にならないように日頃から予防が大切になってきます!

 

では、具体的にどのような症状が起きると熱中症にかかってしまっているのでしょうか??

 

 

1,めまいや顔のほてり

めまいや立ちくらみ、顔がほてるなどの症状が出たら熱中症のサインです。

一時的に意識が遠のいたり、腹痛などの症状が出たりする場合もあります。

 

2,筋肉痛や筋肉のけいれん

“こむら返り”と呼ばれる、手足の筋肉がつるなどの症状が出る場合があります。

筋肉がピクピクけいれんしたり、硬くなったりすることもあります。

 

3,体のだるさや吐き気

体がぐったりし、力が入らない。

吐き気や嘔吐、頭痛を伴う場合もあります。

 

4,汗のかきかたがおかしい

ふいてもふいても汗がでる、もしくは全く汗をかいていないなど、

汗のかきかたに異常がある場合には、熱中症にかかっている危険性があります。

 

5,体温が高い、皮膚の異常

体温が高くて皮ふを触るととても熱い、

皮ふが赤く乾いているなどの症状も熱中症のサインです。

 

6,呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない

声をかけても反応しなかったり、おかしな返答をする。

または、体がガクガクとひきつけを起こしたり、まっすぐ歩けないなどの異常があるときは、

重症の熱中症にかかっています。すぐに医療機関を受診しましょう。

 

7,水分補給ができない

呼びかけに反応しないなど、自分で上手に水分補給ができない場合は大変危険な状態です。

この場合は無理やり水分を口から飲ませることはやめましょう。すぐ医療機関を受診しましょう。

(熱中症ゼロへ。https://www.netsuzero.jp/より引用)

 

たかが熱中症と侮らず、少しでも変だと思えば様子を見て、

ひどい症状は迷わず医療機関を受診して医師の診断を仰いでください。

 

 

また、日頃から体調を整えることは大切です。

次回は暑さに体を慣らす暑熱順化についてお伝えします。

・・・つづく